こんにちは。
熊本城の梅の蕾も少しずつほころびはじめ、春の気配を感じ始めましたね。
今日はそんなうららかな陽射しのように少し光が差すニュースをお伝えしようと思います。
私たちの活動は、自分たちの抱える“髪の悩み”からはじまりました。
その20年以上の活動の中で、私たちに寄せられた全国の生活者の方々の悩み・不安・疑問、
そして商品開発のご要望の中で、美白商品と1・2を争う程に多いのが「毛染め剤」です。
そもそも「毛染め剤」には色々な種類があることをご存知ですか?
まず毛染め剤の中には「染毛料」と「染毛剤」があります。
染毛「料」は化粧品類、染毛「剤」は医薬部外品です。
「染毛料」の代表は、ヘアマニキュアやカラートリートメント、カラースプレーなど、一時的に染まるものがほとんどです。
着色の仕組みとしては、簡単に言うと髪の表面に色素をくっつけているので、落ちやすかったり、髪だけでなく爪や地肌も染まってしまったりすることがあります。
「染毛剤」はブリーチパウダー、アルカリカラー、酸性・中性カラーなどがあります。
美容室で綺麗に髪が染まる“ヘアカラー”は、たいていこの「染毛剤」です。
染毛剤の着色は、一度髪の毛を脱色し、代わりに入れ込んださまざまな色の色素を、化学反応を起こして発色させます。
なので髪の毛はしっかり染まり色落ちもしにくいのですが、強い薬剤により髪が傷んでしまうこともあります。
どちらにしても“安全性”と“染まり具合”を両立できるような処方・原料は未だに見つからず、沢山ご要望のお声をいただいても、現在まで毛染め剤の開発は断念しています。
「染毛剤」の主流は“反応型”(=髪の毛の中で化学反応を起こして染色するタイプの毛染め)ですが、反応型の原料パラフェニレンジアミンなどはアレルギーを引き起こす可能性があり、かぶれる方もいらっしゃいます。
しかし、色持ちと発色を兼ね備え、現代でもまだまだ沢山使われている原料でもあります。
そんな中、今回お知らせする新しい原料は「レインボー染料」というものです!
この染料は、大手企業2社(花王様・富士フィルム様)が15年がかりで開発された原料で、カラートリートメントなどによく使われている「HC染料」の中の“非反応型”(=化学反応で後から発色するのではなく、元から色がついている)の染料の1つです。
大きな課題であった色落ちのしやすさや、地肌や指まで染まってしまうのを改善した、新たな原料として、今注目されています。
私たちの目指す厳しい基準の中では、他の染料と同じように導入は難しい部分もあり、特許など開発側の意向も今後どうなるか分かりませんが、今後3~5年ほどで市場に流通してくるだろうと言われているこの「レインボー染料」、私たちも非常に興味深いと感じています!
実際に今この染料が使われている商品も1つ2つ出てき始めていますので、また次の機会にご報告したいと思います♪