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CATEGORY:環境・生態系への影響

今回の西日本豪雨を受け、ネイチャー生活倶楽部発起人の垂見が環境団体の方々と共に署名運動に参加しました。

Date:2018/07/23

日本の森林の現状をご存知ですか?

こんにちは。

今日7月23日は、暦の上では「大暑」といい、一年のうちでも最も暑さが厳しいとされていますが
ここ数週間は真夏日・猛暑日が続き、いったいいつが大暑なのかと言いたくなるほどですね!

こうした異常気象の一つに、先日西日本を襲った「豪雨」があります。

雨が長時間にわたって大量に降り、河川を氾濫させ、家屋や車などあらゆるものを押し流します。
中でも被害が甚大で死者・行方不明者が一番多くなるのは、土石流や土砂崩れなどの土砂災害です。
もちろん、近年の雨の降り方は、何十年も前と比較するとまさに「異常」と言うほかなく、
毎年のように「50年に1度の大雨」「経験したことのない大雨」「観測史上最多」などが聞かれます。

しかし、この甚大な被害をもたらす土砂災害は、多すぎる雨の量だけが原因ではありません。
元々の土が崩れやすい土であることや、山の傾斜、砂防ダムの有無など様々なことが挙げられます。


その原因の一つに、「森林」が関わっていることをご存知でしょうか?


木々は地面に深く根を伸ばし、降り注ぐ太陽の光や、酸素・二酸化炭素を吸収しながら成長しています。
そのしっかりと張った根が地面を支え崩れにくい土地にします。
すると土が流れていかないので、土壌の保水力そのものが相乗効果で高まります。
こうして古くから木々は土砂の流出を防いできました。

しかし、戦後復興や高度経済成長のさなか、国の政策として「拡大造林計画」が実施されました。
天然の原生林を切り開き、建築資材として利用価値の高いスギ・ヒノキがどんどん植えられました。
植えられたスギ・ヒノキなどの“人工林”は成長し、現在ではもう日本の森林面積の4割を占めます。
なのに、現代では木の需要が減り続け、それに伴って林業に従事する人も減ってしまっています。
さらに外国から安い木材が入ってくることで、ますます誰も木を切らなくなってしまったのです。

そして間伐も切り出しもされず放置された人工林は、大量の花粉を飛ばし、日本人の花粉症は
一気に広がることとなりました。

でも、それよりも深刻で生命の危機に関わるのが土砂災害の問題です。

放置された人工林は光が入りにくく、木々はわずかな光を求めて上に上に伸びていきます。
そのため木々の下の地面には雑草や低木などの植物が生えることが出来ず、土がむき出しになっています。
むき出しになった土に雨が降ると、表面の土が水と一緒に徐々に流れていってしまいます。
また、スギ等の針葉樹は元々浅く広く根を張るタイプの木ですから、広葉樹のように深く地面を穿つことは
できません。

そうすると、本来雨水を吸い込み保持する土が足りず、広く浅い根しか出来ない木々がほとんどなので
大雨が降ると山の表面ごと崩れてきてしまうのです。

※私たちネイチャー生活倶楽部でも、全身の悩みからこの森林の問題について詳しく入りました。
以前の会報誌でもご報告しておりますので、詳しくはこちらをご覧ください。⇒日本の森林

天然林再生のための署名を行いました!

こうした現状を憂い、私たちネイチャー生活倶楽部の発起人・垂見が、人工林を減らし天然林を増やそう!と活動されている環境保護団体の方々とともに、7月22日(日)に熊本市街のアーケードで署名活動を行いました。

そして炎天下の中、4時間で100名の方に署名していただくことが出来ました!
ただ、署名していただけなかった方でも、足を止めて真剣に耳を傾けていただける方はたくさんいらっしゃいます。

特に生活者の方々はこうした森林の話などにはなかなか触れる機会がありません。
なので、上記のような現状をお伝えすると「へぇ~!そうなんですか!」ととても驚かれます。

まだまだ情報発信が足りていないことも痛感しています。
地道な活動になりますが、私たちも自分たちの身体に関わることとして、情報発信を続けていきたいと思います。
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