前回の
<浄化センター視察報告①>に続き、今回は熊本市最大の「東部浄化センター」で見学させていただいた浄化施設をご紹介します。
①重いゴミを沈殿させる(最初沈殿池)
トップに乗せた写真は「最初沈殿池」。下水道から集められてきた汚れた水が貯まるところです。ここで砂など重たいものは自然に沈み、上澄みの水が次の「反応タンク」に送られます。まだ浄化前の水なので、臭いがきつい状態でした。
↑②微生物が汚れを食べて水をきれいにしてくれる(反応タンク)↑
「反応タンク」内では微生物が活動できるよう、空気が送られています。
目には見えないけれど、たくさんの微生物たちが頑張っているところ!
↑③時間をかけて汚れを沈める(最終沈殿池)↑
この段階では臭いがほとんどなく、池の中には小魚が泳いでいるほど綺麗でした。最初沈殿池から17時間でこの状態になるとはすごいです。
この後消毒・検査後河川に放流されていきます。
浄化の方法は50年以上、ほどんど全国共通とのこと。微生物を使った浄化が一番コスパが良いそうです。こんなに頑張ってくれる微生物には感謝しかありません。
最後に浄化センターの方から「家庭で流すものよっては施設に負担がかかるものがあるんです。
ぜひ生活者の皆さんに伝えてください」というお言葉が。
!NG!「台所からの油」
下水管や排水設備の中で固まり詰まってしまう最大の原因。使い終わった後の油は廃油としてリサイクルに回したり、固めて捨てたり、布はペーパータオルに浸み込ませたりして、できるだけ排水口に流さないようにしましょう。
!NG!「洗面所やお風呂場からの髪の毛」
これも下水管や排水設備にからまり、詰まりの原因に。排水口にはメッシュが付いているかと思いますが、そこに貯まった髪の毛は必ずゴミ箱に捨てるようにしましょう。
!NG!「トイレットペーパー以外のもの」
トイレからのゴミの中には、ティッシュや痔の薬の空など、分解しにくい、詰まりやすいものも流れてくるそうです。
私たちが汚した水をきれいにしてくれる施設、そしてそこで働く方々や微生物たちに負担をかけないためにも、これからも一人一人がきちんと心配りしていきましょう!