皆さまこんにちは。

今日は朝から新聞記事の見出しに驚きました。

マイクロプラスチック研究の第一人者である、東京農工大学の高田秀重先生らの研究で、
人の血液から「ナノプラスチック」（マイクロプラスチックよりさらに微粒子）が検出されたとのこと。
またさらに、紫外線吸収剤やポリ塩化ビフェニールという有害化学物質（プラスチックに添加されるもの）も見つかったそうです。

ナノプラスチックと有害化学物質の両方を同時に検出した報告は世界で初めて。

「海中に流出したプラスチックが細かいマイクロプラスチックとなり、海洋生物の体内に蓄積され、それを食する人間の体内にも蓄積される懸念」は、高田先生が以前からされていらっしゃいましたが、それが実証された形です。

これらの化学物質は、摂取量が増えたり長期間蓄積すると、生殖作用などに影響を与える可能性がある環境ホルモン物質です。
今回検出された量は「血液1gあたり40～550ナノグラム（ナノは10億分の1）」という極めて微量ですが、このままマイクロプラスチックが増え続けると体内に蓄積される量が増え、人体に作用する可能性もあります。（詳しくは記事を参照してください）

この問題を解決するには脱プラスチック、ゴミ処理問題などさまざまなことが必要ですが、
「私たち生活者が化繊の服を洗うときに出る繊維クズが河川に流れ込みマイクロプラスチックとなる」
「紫外線吸収剤入りの日焼け止めを洗い流すと、河川に流れ込みサンゴなどの海洋生物に影響を与える」など、一人一人の生活者が‟自分が引き起こしている問題”と自覚することが第一歩だと思っています。

以前高田秀重先生にお会いし、プラスチック問題について報告した資料を改めて添付させていただきます。
ぜひ一人でも多くの方に知っていただけたらと思います。